タンザニアとIT
JICA海外協力隊としてタンザニアに派遣されていた社員より、現地のICTに関連する情報をお伝えします。
有益な情報とはまったくいえないですが、へーそうなんだ、と読んでもらえればいいなと思っています。
アフリカ×ICTといえばケニア発祥のM-pesa(モバイル送金サービスの名前)が名高いですが、タンザニアでも同様のサービスが一般的です。
いきなり話がそれますが、タンザニアとケニアはお隣同士の国。
ちょうど国と国の間にアフリカ大陸最高峰キリマンジャロがそびえています。
話を戻すと、タンザニアではM-pesaがVodacomという会社によって提供されているほかに、Tigo-pesa、Halo-pesa、Airtel-Moneyなど、大手通信会社がそれぞれモバイル送金サービスを提供しています。
タンザニア国民の多くが携帯電話いわゆるガラケーを保有していて、これらのモバイル送金サービスを利用しています。
ほかに携帯電話まわりでいうと、日本では5G回線がサービス開始しましたが、タンザニアでは4G回線を利用できる地域が増えてきている状況です。
4G回線が利用できれば動画視聴なども十分可能で、結構快適に利用できます。
一方、インターネット固定回線は一般家庭ではほとんど利用できません。
私はJICA海外協力隊として、タンザニアの若者が通う職業訓練校に赴任していました。
そこでは自動車整備や鉄工や木工などのコースに分かれて専門技術を学ぶのですが、すべてのコースの生徒が共通科目としてICTの授業を受講します。
主に教えられているのはMicrosoftWordとExcelの使い方です。
生徒数に対しパソコンの数はかなり少ないです。
また、個人経営のパソコン教室も街に結構あります。
こちらは文房具屋兼インターネットカフェで、パソコン教室でもあります。
そういった街のパソコン教室でもWordやExcelが教えられていて、通っている生徒は10代後半くらいの年代が多いです。パソコンが使えると就職に有利なのかもしれません。
タンザニアでは多くの地域で停電や断水が日常茶飯事で、生活していて不便なこともたくさんあります。
電気や水が不自由なく使えるようになるのはまだ先の話かな、と思うのですが、前述のように携帯電話回線はみるみるうちに普及していると感じます。
それをうまく活用することでタンザニアが段階をいくつも飛び越えて発展したりして…などと妄想しています。