オンライン出前授業を実施しました。

弊社では、国際理解教育/キャリア教育の出前授業を実施しています。

今回は、愛知県津島市の小学校の先生からお話を頂き、初めてのオンライン出前授業を実施しました。

6年生80名の児童の皆さんを対象に、90分間の授業を行いました。

授業中の様子(先生に提供して頂きました)

「Bonjour 西アフリカ!」

今回の授業のタイトルは、「Bonjour 西アフリカ」ということで、西アフリカのセネガルとベナンに関する内容で行いました。

というのも、

今回、日本で働いているベナン人の友人にゲスト出演してもらえることになったので、同じ西アフリカの2つの国をテーマにすることに決めました。


オンラインでの授業は初めての試みだったので、少し不安要素もありましたが、このコロナ禍でなかなか学校へ出向くことが難しくなっている今、子どもたちと交流できるということがとても楽しみで、ワクワクしながら準備しました。

先生から、

  • 世界を知る。
  • 様々な人や、考え方があることを知り、容認できる大きさを身に着ける。
  • 国際問題に対して、自分達にもできることがあることに気づく。
  • 日本の良さを知り、誇りを持つ。

といった点を、子どもたちに学んで欲しいという要望を事前に頂きました。

そして、実際に実施した内容が以下の通りです。

  • 世界地図を描いてみよう!
  • ベナン出身の友人による、自己紹介とベナンの話。
  • 元セネガル隊員(筆者)による、セネガルの話と、現地での活動の話
  • 国際人とは何かについて考える。
  • グラフィックレコーディングに挑戦!

世界地図を描いてみよう!

最初にアイスブレイクとして「世界地図を描いてみよう!」というワークをやってみました。

A4の白紙に1分間で「世界地図を描いてください!」とだけ伝えて、地図を描いてもらいます。


描いてみると分かるのですが、これが意外と難しい・・・
でも、これは上手く描こう!というワークではなく、

「今描いた地図があなたの世界です。」

ということを分かってもらうことが目的です。

先日、JICA北陸主催の「スキルアップオンラインセミナー 伝え方講座」に参加して、このワークを初めて体験しました。簡単そうに思えますが、いざ突然言われて描くということになると、意外とこれが難しい!

描いた地図を見返してみると、自分が行ったことのある国や、ゆかりのある国は心なし大きく描いてある・・・。

中心を日本にする人もいれば、そうでない人もいる。興味深いですよね。

「今皆さんに世界地図を描いてもらいましたが、今日で皆さんの世界は必ず広がります!」と、いった感じで、授業に入っていきました。

児童の1人が描いてくれた世界地図。

ベナンのお話

ベナン人の友人によるベナンの話はとても興味深くて、私がたくさん質問しそうになりました・・・。

どうやら子どもたちが一番印象的だったのは、パイナップルが20円で買える、ということのようでした笑

確かに、日本じゃパイナップル、20円じゃ買えんよなぁ・・・みんな、日本のパイナップルの値段を知ってるんやなぁ、と感心しました。

日本に来て1番驚いたことは?という質問に、「日本の牛丼です。」と答えたのには思わず笑ってしまいましたが、ベナンでは肉と砂糖(甘い)組み合わせはありえないので、最初食べた時は衝撃的で食べきれなかった、ということでした。

なるほど。当たり前のように食べている牛丼やけど、確かに甘いよなぁ・・・

こうやって、外国から来た人から見た日本の話を聞くことで、新しい発見が生まれるのも、国際交流の面白いところです。

彼のプレゼンテーションは終始堪能な日本語で、スムーズな進行、分かりやすい内容と、素晴らしいものでした。彼の人柄が表れています。

とてもまっすぐで、努力を惜しまない彼の生き方から、いつも学ぶことはたくさんあります。

素晴らしいプレゼンをMerci beaucoup!!

セネガルのお話

元セネガル隊員の筆者の自己紹介からセネガルの紹介、そしてセネガルで行った活動についてお話しましたが、毎回何を伝えたいのか、伝えるべきなのかでものすごく迷ってしまいます。愛があふれるゆえ・・・

いつも、セネガルに関する文章を書いていると、ついつい目頭が熱くなってしまいますが、その想いがちゃんとプレゼンに込められているかは、毎回不安になります。

ちなみに私がいつも出前授業で、現地の活動を紹介する時に必ずする話が、

自作の地震体験マシーンに乗る児童

自然災害をテーマに授業を行った話です。

この写真は、地震体験マシーンを製作して、実際に乗って体験してもらった時の様子です。

セネガルには地震がないので、イメージがしにくいだろう。よし、じゃあ体験してもらおう!

ということで、セネガル人の大工友達にお願いして、木の板をつなぎ合わせた裏にキャスターを付けてもらいました。

うわっ、地面が揺れる、うわぁぁぁぁ!!!!

と1番興奮していたのは、先生でした。

百聞は一見に如かずと言いますが、一験とも言えるなぁと思った瞬間でした。

そしてもう1つ。

塗り絵をして嬉しそうに見せてくれる子どもたち。

自然物(植物や野菜、果物など)だけを使って塗り絵をした授業。

道端に落ちている身近なごみを見て、これは人工物で、これは自然物だよねー、と勉強した後に、じゃあ今日は自然物だけを使って塗り絵をしてみよう、という授業をしました。

セネガルには美術や図工の時間はなく、絵を描く機会もめったにないので、最初はもじもじと不安そうにする子ども達でしたが、

最後には、「ねぇ見てみてみて。かわいい?」と、わっくわくの笑顔を見せてくれました。

植物だけでどれくらい色が塗れるかなぁ・・・と思っていましたが、どれも優しい色合いの可愛らしい作品に仕上がって、私が1番喜んでいました。

忘れられない思い出です。

グラレコに挑戦

休憩中は元気いっぱいな児童の皆さんでしたが、話が始まると真剣に静かに聴く。あの切り替えは素晴らしかったです。

授業中、真剣にメモをとってくれています。

実は今回、授業の中で挑戦してみたことが1つあります。

グラフィックレコーディングです。

会議や議論を活性化するために使われたり、考えを可視化するために使われたりと、最近では企業で取り入れているところもあります。

昨年ご縁があってグラレコを始めたのですが、これがとっても面白いんです。

子ども達には少し難しいかなぁと悩みながらも、せっかくなので取り入れてみることにしました。

話を聴きながら描くのは難しいので、合間に描く時間を設けてみましたが、出来上がった作品がこちら!

すごい!!!グラレコできとる!!

感動しました。

心に残ったこと、なんとなく印象に残ったこと、感じたことをこうやって一目で見れて面白い。。

なによりやってよかったなぁと思ったのは、カメラ越しでは子ども達の反応をリアルで受け取ることは難しく、大丈夫かなぁ、伝わったかなぁ、と不安になりましたが、最後にこのグラフィックを見て、伝わったことが一目で分かりました。

オンラインとグラフィック、相性が良いのでは・・・・!可能性を感じました。

挑戦してみてよかったです。

児童の皆さん、素敵なグラフィックをありがとうございます。

無事に終了!

接続トラブルもなく、90分の授業は無事に終了しました。

ゲスト出演してくれたベナン人の友人、連携して動いて下さった先生、そして児童の皆さんのおかげで、私自身もたくさんの学びの得た素晴らしい時間でした。

今回お話を下さった先生、学校の皆様、本当にありがとうございました。

オンラインの可能性も感じつつ、元気いっぱいな子どもたちに直接会いたい!!!という気持ちが溢れ出てしまいました。
今は我慢ですね。 

1日も早く、日本が、世界が、日常に戻れますように。。

株式会社TOKYOでは、JICA海外協力隊経験者による国際理解教育の出前授業のご依頼を承っております。お気軽にご相談ください。
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今回の出前授業に頂いた感想をまとめました↓

オンライン出前授業の子ども達の感想 | 株式会社TOKYO – TOKYO CO., Ltd. (tokyo-ict.com)

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